最然寺のあゆみ

最然寺は十六世紀初頭(寛永年間)に真正院日随上人によって開山されたと伝えられています。日随上人は当時、上鳥羽の豪農の一人―樋口弥左衛門の次男として生まれ、若くして法華経に帰依し、法華宗真門流総本山 本隆寺(京都市上京区)第十五世日顕上人を師として出家されました。樋口家の屋敷近くの現在地に一寺を建立したのがはじまりです。

詳しい沿革

お知らせ

住職について

住職 清瀬一智

資格等

  • 臨床心理士(財団法人日本臨床心理士資格認定協会)
  • 公認心理師(文部科学省・厚生労働省)
  • 心理学修士

所属学会等

  • 日本心理臨床学会
  • 日本応用心理学会
  • 日本臨床心理士会
  • 京都府臨床心理士会
  • 日本公認心理師協会

 僧侶として日々の法務に携わる関係上、地域の様々な年代の人々と関わっています。寺院は元来、寺子屋といった教育機関であり、戸籍を扱う役所であり、公共性に富んだ存在でありました。そのため、地域の人々が日常的に集まることができました。

 つまり、寺院に住む僧侶は、寺院に集まる地域の人と人を結びつけるコンサルテーションの役割を担っていたと考えられます。現在でも寺院は法人格であり学校や病院などと同じ公共の場という位置付けです。しかし、寺院や僧侶が担ってきたこのような役割は、明治以来の廃仏毀釈や政教分離などの法整備によって、かなりの部分が移管され、人々の認識は、公共物から宗教行事や建物、またはただの風景としての存在に変化しています。

 また、少子高齢化が加速していく中で、家族の在り方が大きく変わってきています。一つの世帯に住む人数が少なくなり、高齢の夫婦や一人暮らしの人が増加しています。核家族の世帯数は全体の60%近くに及んでいます。

 一つの世帯に住む人数が減ると良い面もあるのでしょう。しかし、高齢になって人と関わりを持つ機会が少なくなるとどうなるのでしょうか。高齢者の話題の多くは病気や死に関することです。自分の死は最大の関心事であり、「死んだらどうなるのか。どこに行くのか」「大病をしないで突然無くなるにはどうすればいいのか」といった死への問いがなされます。このような問いかけは医療技術の進歩などによって、平均寿命が伸び、死に至るまでの期間が長くなったことで、高齢者自身にもたらす苦痛を増大させていると考えられます。

 一方で、核家族の世帯も、仕事や学校の時間が違うので、家族でありながら、同じ時間を共有できません。ワンオペという言葉に代表されるように乳幼児を育てるお母さんは、全ての世話を一人でやらなければなりません。その愚痴を言う人も場所もありません。さらに学童期に入った子どもたちの悩みも日々の仕事や雑事に追われてしまい、じっくりと聞くことが出来なくなっています。

 最然寺では、子どもから若者、子育て中のお父さん、お母さん、さらには高齢者が抱く悩みや不安を丁寧に聞きたいと願っています。

 開山以来400年、生きる信仰を求めて活動しています。尊い心の働きは信仰によって育まれるものだと考えています。

住職の思いカウンセリングについて

ペット供養

最然寺では、昭和三十六年からペット供養を行っています。

当山にまつられている愛犬・愛猫等の供養塔は、次のような「由緒」と「願い」のもとに設立されました。

当山に飼われていました愛犬の「ルル」は昭和三十六年夏七月中旬に、春以来の獣医師の至れりつくせりの手当のかいもなく八ヶ年の生涯を閉じました。それからわずか六日めには愛猫の「ミイ」が生後一ヶ月余の子猫数匹を残して不慮の死を迎えました。九歳でした。

この現実に直面した寺族は、愛児を失ったような悲痛を味わいながら、獣医師の方々や多くの人々のご希望とおすすめによって、檀信徒と官庁の諒解のもとに、その年の秋十月に供養塔を創設した次第であります。

その後は、獣医師やペットの追善供養を希望される方々の愛犬・愛猫を中心に小鳥類や猿や金魚などのどれもが家族同様に愛撫愛育さえたペットの諸霊がこの供養塔に眠ることになりました。

亡くなったペットの為の御供養をさせていただくこと、ペットの死を通して正しい信仰に触れていただく良い「機縁」にしていただきたいこと、この二つが私共の願いでございます。

現在の供養塔は、昭和五十年七月、本堂の新築にあたり、多くの方々の御芳志によって新しく建設されたものであります。

  • 納骨法要

    納骨法要

    随時勤めさせて頂いております。最然寺本堂で読経の後、合同の供養塔へ納骨します。電話、またはメールでご希望の日時をお伝え下さい。

    納骨法要について

  • ペットの特別法要

    ペットの特別法要

    3月春分の日、お盆(8月15日)、9月秋分の日の10時30分よりペットの為の特別法要を執り行っております。

    ペットの特別法要について

  • 卒塔婆供養

    卒塔婆供養

    ペットの追善供養のためにお題目を書いた卒塔婆を承っております。ご命日や春秋のお彼岸、お盆などに卒塔婆を立てられる方が多いです。

    卒塔婆供養について

アクセス

お車でお越しの方

名神高速京都南ICから北へ約5分

電車でお越しの方

近鉄京都線 / 京都市営烏丸線 竹田駅 徒歩約20分 / タクシー約5分
近鉄京都線 上鳥羽口駅 徒歩約15分

バスでお越しの方

市営18番 城ケ前町 徒歩約1分

連絡先

京都市南区上鳥羽北岩ノ本町25
日蓮宗最然寺
電話 & FAX : 075-691-9408
Email : kiyogun2@gmail.com